80.キュートナビCU-100 (CASIO)の取り付け 90050キロ 2004.10.17

開発開始のきっかけ

掲示板で時々ナビの話題がでてくる。

自称世界最強のバイクナビ取り付けカタログを作っているが、当の本人はナビを取り付けていない。一体型ナビ、PDAナビで挫折したままである。何か悔しいではないか

別に、ナビなんてなくてもツーリングは可能であることは、自分が実証している。ナビがあると確かに便利だ。しかし、気が付くと地図の上を走ってしまう自分に気が付く。正直なところ、あんまり楽しくないのだ。

ただ、常時安定運用できるナビシステムを達成してみたかったのだ。

 

簡単に私が挫折した理由を書いておこう

一体型ナビ 
1.振動でフリーズする(場合がある)
2.取り付け位置がうまく定まらない
3.盗難対策が必要(いちいち取り外しがめんどくさい つけはずしで壊れそう)
4.雨天対策が必要

困ったこと
振動が出ない方法で取り付けると、画面表示が見えにくくなる。見えやすいところに取り付けると、振動にやられる。
・・・・・・・・私は頭に来て止めてしまった。振動に泣かされている人は多い。


PDAナビ
1.高速地図表示は出来るが、当然ナビゲーションは出来ない
2.ソコソコ使えるようになったが、バイクの振動でバックライトが壊れた。
3.縦長(PDA+GPSカード)なので取り付け位置が制限される

 

では、最適なナビ取り付け方法は?

もちろん、一体型ナビで成功例は多数ある。しかし、総合的な安定度では、モニターと本体別体式が一番確実だという結論になった。
小型でレイアウトしやすく、防水化しやすいモニターをメーター部に取り付ける。本体部は、振動対策、盗難対策、防水対策が万全なメットイン下。
まあ、ずばりは、おやじんのレイアウトだ

 

ナビを選ぼう

当時は電話帳ほどの巨大だった本体ユニットは、1DINサイズに。モニターは、超薄型でワイド表示、かつコンパクトになっている。

SONYの NVX-G6500B は、狙っていて、下見にも行った。かっこいいし、画面切り替えも瞬間。操作も直感で行える。ただし、シガーソケットで使えない、車側パルスが必要などの制限がある
パルスもバイクで正常に動くかどうかはわからない。実験で買うには、チョット勇気がいる値段だ。車を持っていたらかまわないのだが・・・。ってことで、挫折した


実は、以前から注目していたナビがある。
カシオのキュートナビ(CU−100)である
2000年ごろに発売されたCDナビだ。発売当時も注目していたが、とうとう買いそびれてしまった経歴がある。今では、カシオはナビから撤退しているようだ。

キュートナビを検索していると、こんな記事まで発見。うう・・悔しいではないか。
BMWオーナーズクラブ > プロジェクトBMW挑戦者たち 勝手にリンクしてます、すんません。ちなみに、参考になりました

掲示板でウダウダやっていると、なんと、オークションに出ているよーとの情報が!(abu3氏Rockz氏ありがとうございました。)
ってことで、自分にケリをつけるためプロジェクトを開始した


ナビが届く

 

ナビが届いた。購入価格5万円。中古
定価10万円 安売りで7万円だったかな・・・。


内容物
ハコとか全部置いておくと、高く売れるようですね。
テレビアンテナがついているのには、ビックリ。テレビの感度は非常に良好でした。ビックリ。


大きさ。左下は、実験台のPDAナビ
本体は、CDケースを4つぐらい重ねた大きさ。
モニターは4型。小さい。


本体、コネクター部
まあ、参考まで

 


あけたところ。昔のCDプレイヤーみたい。

 


モニター
上部に簡易明るさ調整スイッチ
右には、明るさ調整と、音量ツマミ
リモコン受光部に、スピーカー内臓

 


サイドスタンドキャンセルを行うため、早速ばらした(笑)
シンプルな基盤だ

ふつうにやると、表面から直結できない。パーキングのコネクタを破壊して端子をアースに落とした。
結構大変だった。画像は、恥ずかしいので掲載しない(笑)
基盤でのキャンセルの理由は、動作不良の原因となる不要な線を減らしたいからだ。

CD部のダンパーは、このゴムだけ。ホンマ大丈夫かいな・・・(汗)
パナソニックの一体型のCDナビは、もうちょっと工夫していたが・・

 


リモコン
見てわかるように、カスタムボタンが無いことで、コストダウンが見られる。
直感で使えない。慣れが必要

 


衛星受信状態。
なんか、ゲームチックでイイ感じだ
ベランダからぶら下げた状態でコレだから、まずまずの性能。
受信能力は良好の部類かも

 


CDを入れると自動的にCDが再生されるゾ!
スピーカーも結構大きい音が出る。
仕事の営業車に乗せたい気分になってきた・・・

CDのバックアップをとりながら、ひたすらマニュアルとにらめっこする。

 

取り付け位置シュミレーション

本来なら、カタログからモニターの模型を作成してレイアウトテストを行うのだが・・・
今回は、完全に思いつきで購入したので、今からレイアウトテストだ。
カンでは、うまくいきそうなサイズなのだが・・・

 


特等席のメーター部に置く案
外付けの速度計を用意すれば万全だ



ハンドルの間。一番無難かもしれない。
欠点は、ハンドルに置くので、配線がよじれてしまう。断線の可能性がでてくる。
そして、外光の影響をモロに受けてしまう



速度計の下に置く案
速度は、40−140まで表示されれば問題ないだろう。
警告灯表示、オドメーターリセットが出来なくなってしまう。

 


タコメーターを隠す案。コレも無難かもしれない。
警告灯も重要な部分は見ることが出来る。

速度計の下か、タコメーターを隠す案で決定。
問題の振動対策を片付ける必要がある。

ナビ本体レイアウトを考える



フロントポケットに入れてみた。
すっぽり入ってしまった。が・・・残念ながら、コネクター系のスペースがない。
それと、振動対策を行えるだけの余裕がない。

 


タテに入れてみた。
うーん、きびしい。
こんな傾きで動作するはずがない
(今考えると、結構振動に強かったので、もしかしたら動いたかもしれないな(笑))

フロントポケット案は、挫折。

当初の予定のメットインに入れることにしよう

 

配線の問題

 

 


メットインに配線をどう入れるか・・・
実は、これが一番時間がかかったのである。

イロイロ実物で配線の取り回しを試行錯誤する

大きく分けて2つ
1.本体内部に入れ込む
2.表面を這わす

どっちがいいだろう?
とりあえず、メットイン内部は密封されているので、配線を通す必要がある

 


穴をあけた。どうせ下取り0なんだから、とことんやりますよ
残念ながら、試行錯誤中に発生したコンセプトのせいで、使わないことになった。


どこから本体内部に線を引き込むか?
この場所は結構つかえそうだ。
しかし、この場所も使わないことになった。

ソケットは、電熱服&充電用。バッテリー直です。

 

試行錯誤しているうちに、コンセプトが浮かんだ。
「外観は多少犠牲にして、取り付け、取り外しが簡単に行えるようにする」
である。気が変わって取り外す可能性があるからだ。
配線は、カバー類の下に通さないことにした。


メットインのフチを乗り越える処置は以下の図のとおりだ。

メットインのフチをサンダーで削り込む
配線を通す
上から耐水ガムテープを張る。
という方法だ。



ガムテープをはがすと、配線を外すことが出来るのが、コレの利点だ。
とにかく、カバー類をくぐらずにメットイン内に配線を持ち込みたかった。

 


一番困ったのが配線をどうまとめるか。剥き出しでカッコが悪いなりに、機能的にキッチリ取り付けたい。

二種類の配線ケースを購入し、つけて配線して、取り外して、付けてで、試行錯誤。
配線の取り回しで4時間はかかったかもしれない。
結局、配線をまとめて最小限の太さになる下のラセンタイプを使用した。巻きつけるのに時間がかかる。
径でいうと3mmほどの差だが、見栄えが全く違った。




防水のビニールテープで固定。ひと巻き700円以上した高いテープだった。
どれほどの耐久力があるのだろうか・・・跡は残るのか・・ やってみないとわからん。
最悪、弱ったら張り替えたらいい。ネジ等で固定する方法もあるけど、それは、また今度



ナビ部の配線処理
断線や、コネクタの接触不良が目に見れてくるコネクタが気になって仕方がないのだ。
ケ−ブルの振動や不可が直接コネクタに行かないよう、一度本体にケーブルを固定している。
もちろん、コネクタ自体も固定。
断線しないよう、願うのみだ。


で、プチプチ梱包でくるんで設置。CD交換も可能

実は、このナビ、振動にものすごく強いのだ。
内部構造からでは振動対策が全くなかった。振動に対してはかなりてこずると考えていたのだ。
しかし、何もしなくて置いているだけでもふつうに動作する。肩透かしだ。

スペース効率をよくするために、タテに設置してテスト。問題なし。
それにしても、恐るべしキュートナビ。
今まで振動で苦労していたのってなんだったんだ・・・




仮設置でグルグル走り回る。フリーズなど問題なし。
気が付くと10時をすぎていた。時間を忘れて没頭していたようだ。メシも休憩のコカコーラだけだった。こういうのは久しぶり
ぐっすり眠れた。

 

実走テスト

翌日、動作テストを兼ね、ツーリングに出かけることにした。
振動テストもあるが、カーナビ自体の使い勝手も調べる必要がある。
実際に使ってみてナンボだからである。


モニターに黒テープを貼り付けた。銀色は、目にうっとうしいからだ。
ビニールで防水を行う。
これで、理論上では、常時設置OK・・・のはずだ。乾燥剤をゲットして、放り込んでおきたいところだな


設置風景。

 


異常発生!
走行中の振動で電源が落ちてしまうのだ。
シガーソケットを点検すると抜けかけていた。差し込むとOK
どうやら、振動で抜けてしまうようだ。
シガーソケットは、接触が悪いし、大きい。何でこんな不便なものを使っているのだろうか?


分岐ソケットにしっかりと固定した。分岐ソケットのオスは、軽量なため、振動で抜けることはない。
以後、動作異常はなかった

 

実際に使ってみたレポート

使用上で困った点

1.日差しに弱い。
やはり、外光が入るとかなり見えにくい。これは、日ヨケを付けてやることで解決できそうだ。

2.非常警告灯とオドメーターが使えない。
モニター位置を入れ替えるか否か、考えないといけない。まあ、困らないからいいか

3.リモコン、画面操作が少々使いにくい
直感で使いにくい。まあ、慣れでカバーできる範囲だが・・・ちょっとイライラする。
ヘタにスイッチを増やさずに、ファミコンのコントローラー風にしてしまえばいいのにと思うのだが・・
このへんは、SONYが好きだな

4.モニターが小さい
それが利点でもあるのだが・・・やはり欠点でもある。一画面の情報量が少ないのだ。 今時のカーナビに慣れていると、チョイト辛い。
ハンドルの手元に取り付けたりして、目の近くにもってくると、結構いいかもしれない。ただ、取り付けは困難だろう。

5.高速の下はダメ
GPSのみの動作である。今時のナビのようにパルス補正、加速度補正がない。よって、地下道、高速の下はつかえない。首都高の地下部分は使えないだろうな。

6.地図が古い
これは、ナビのせいじゃないな(笑)

7.ルート検索は時代なり
最短距離で素直にルートを表示する。
素直といえば素直でけっこう。ただ、 最近の機種のような賢さは無いかも。これは、使い込んで見ないとわからない

 

 

いいところ

1.再起動立ち上がりがいい
結構、起動が早い。衛星補足も結構快適だ。計測はしていないが、10ー15秒ぐらいだろうか。
電源を切っても以前の状態を覚えているのも○。休憩後、電源を入れると自動的に先ほどのナビを継続してくれる。あたりまえの機能だけど無いとうっとうしい。

2.衛星補足が結構強力
衛星補足が結構強力。アンテナの下に鉄板を敷かなくてもふつうに動く。
それに、走行しながら起動しても、早く自車位置を捕捉する。実用範囲の時間だ。PDAナビは、捕捉が遅くてイライラした。

3.予備リモコンが強力


白い小型キーボードがある。コレが最強に強力で使える。この機能を持っているナビは他にはない。
まさに、バイクにピッタリだと思う。

・電源ボタン
・自宅へ帰るボタン(設定している自宅へルート検索を行う
・ 拡大と縮小
・ ガソリン、パーキング、ファミレス、コンビにの簡易サーチ(地域を検索して画面上に表示される 地図が古いのでつかえないけど )
・マークボタン

>走行しながら、チョット迷い気味かなーと思った際に、サッと電源を入れて現在位置を確認できる。うっとうしくなった切るることが出来る
>簡単に縮尺が可変できるのが便利。シンプルな簡易地図として利用できる
>自宅に帰るボタンは、本当にシンプルで使えるボタンだと実感した。とりあえず、家の方向がわかる。


4.結構ちゃんと使える
あたりまえと言えばあたりまえなのだが、実用レベルの完成度だ。ほっとした(笑)
最新機種と比べるのはダメ。特にDVDはHDDとは、表示される情報量が違いすぎるので、CDナビに期待しすぎるのはよくない。
しかし、無いのと比べると天と地の差がある。

5.地域限定ソフトを使うと情報検索もソコソコ使える
西日本限定のソフトが付属していたので使用してみた。
温泉の検索、ホームセンタのデーターが入っており、結構使える。情報が少ない弱点は、地域版でソコソコカバーできる。
まあ、今8万ぐらいでDVDのナビが購入できるので、それを購入したほうがいいかもしれない。


総括

基本的に付けっぱなしの予定。
雨や振動でぶっ壊れて5万円の燃えないゴミになるのだろうか?楽しみだ(笑)

キュートナビ独自のサブリモコンによって非常に実用的なシステムになった。
全体の動作も実用範囲では妙なストレスが無い。ちょいと高かったが、キュートナビは正解だったと思う。

カーナビを考えている方は、モニター分離式も考えてみるのもいいかもしれない。
ある程度設置の技量があるならば、一体式より分離式のほうが、綺麗に安定した取り付けが簡単に行えると思う。

一体式は一見簡単そうだが、振動対策、取り付け位置、盗難対策、防水対策、全部を行おうとすると自由度が無いだけに非常に難易度が高い。機種によっては、お手上げになる場合があるので、十分注意して欲しい。甘くみないほうがいい。
ただし、チャレンジャーは大歓迎(笑) 成功した際は、情報をいただければ幸いである。 めんどくさいのが嫌な人は、成功例を参考にすることをオススメする。

さいごに・・・
メーター部、ハンドルカバー部にモニターを埋め込み式にするのが究極ではないかと私は考えます。
チャレンジャーの貴方、ぜひ挑戦してください。

ナビ完了

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